「山伏ガール」というタイトルから、女性山伏のお話しかと思ったのですが
登山を通じて、著者が霊能者の洗脳から立ち直っていくお話しでした。
※山伏ガールの勝手なイメージ
著者のたなべみかさんは、仕事や恋愛がうまくいかない時期に、未来予言ができるという霊能者に見てもらいます。
そこで、「未来が真っ暗で見えない、自殺する」と言われて大変なショックを受けます。
なんと酷いことを言う霊能者がいたものでしょうか…。
自殺の未来を回避したいためにパワースポットの富士山に登るのはどうか?と聞いたところ、「富士山に登ったら廃人になる」と言われてしまいます。
そして、その事がストレスになり片側顔面痙攣を発症してしまいます(この絵がめっちゃ怖い)
そこからたなべさんは、色々な霊山に登っていきます。
逆の発想で、未来予言者の予言が実現するか挑戦していくというチャレンジャー精神なのです。
素晴らしいですね。
その中で霊能者からの暗示を解いていく…というようなエッセイ漫画です。
たなべさんは富士山の他にも、三峰、吉野、熊野三山、石鎚山と登っていきます。
山伏に偶然会ったり、石鎚山では山伏に同行してもらったりします。
占い師や霊能者は伝え方に気を付けなくちゃいけない
私も占いをやるのでわかるのですが…
ネガティブなことを伝えるときは特に気を付けなくちゃいけないと思うのです。
たとえば、結婚の相談を受けているときに超晩婚の結果が出た時など…
「自然な出会いに期待するのではなく、積極的に婚活してみましょう」というように伝えたりね。
「自殺」なんて恐ろしい未来が見えたのなら、結果はオブラートに包むなり、それを回避するアドバイス(フォロー)をするべきではないでしょうか。
お金払ってストレスになり、病気になってしまっては元も子もありませんね。
霊能者や占い師には、本当に見えているかもしれないけど伝え方が良くない人が多いです。
能力の有無も大切ですが、伝え方が上手な人を選ばないと大やけどしてしまいますね。
ぜひとも女性山伏になってもらいたい
たなべさんの本は自分なりの霊山登山でしたが
これだけご縁があるのですから、是非とも女性山伏になって修行の様子や世界観をマンガにしてほしいですねー。
山伏の世界にも女性が増えてきたといいますし!
本編にも女性山伏が出てきますからね。
漫画はとても読みやすかったので、他のお話しにも期待します!